2014年7月 経営革新認定

今月は春から商店街支援ネタの陰で紹介を控えていた経営革新の支援事例を久々に採り上げます(7月の中小企業経営革新計画認定企業参照:広島県庁経営革新課HP)。今月認定を受けた「藤本表具有限会社」は、明治42年に岡山県井原市で創業後、昭和47年に現在の三原市に移転して親子4人で暖簾を守られている家族経営の老舗企業です。事業内容は日本の伝統産業である掛け軸・額等の表装の修復や制作ということで、高い技術力はあるものの「和」を中心とした需要の構造的な減退下、従来の発注元である仏具店等中間業者の疲弊等から、年々取引の縮小を余儀なくされて来られました。今回の経営革新のテーマ「高い技術力を活かした価格競争力による直接受注体制の再構築とデザイナーと提携した新商品開発」では、家族経営の“強み”を最大限発揮して仕事量を増やしながら高収益体質への転換を企図するもの。社長には4人の息子さんがおられる中、家業技能を担う次男・三男さん以外に、社外で活躍するビルダー(長男)・デザイナー(四男)のオール藤本家パワーの結集が勘所。一人ひとりの息子さんはそれぞれの道のプロであるだけに、親子皆なが助け合って一つの方向に一致団結・協力して事業に臨もうとされている姿勢には微笑ましくも力強いものを感じます。相乗効果の発現可能性は∞(無限大)、今後の活躍を大変楽しみにしています。
なお、今回の支援も中小企業庁「ミラサポ事業」の無料派遣制度(最大3回)を組み合わせてご支援させて頂きました。企業規模の大小に関係なく、ヤル気のある中小企業には広く門戸は開かれています。世の中アベノミクスで一服感がありますが、経営環境が延べて好転という訳には行かない昨今、悩める経営者の皆様「もう…」と諦めず、「まだ…」と気持ちを奮い立たせ頑張って頂きたいものです。

2014年6~7月 商店街補助事業7件申請

中小企業庁「商店街よろず相談アドバイザー」業務を引き続き遂行中。第3次先行締切期限の6月27日までに、ソフト事業(にぎわい補助)も更に追加で4件サポートしたほか、今回はハード事業(まちづくり補助)も新規3件の申請支援を行いました。この間、当初の受け持ちエリアである山陰島根県西部に加え、盛り上がりに欠ける地元広島市の緊急プロジェクト・リーダー就任を中国経済産業局から要請され、(多忙を顧みず…)地元貢献の一助になればと新たに活動領域を広げて対応させて頂くことにしました。
支援先は次の5団体。①朝日町商店街振興組合(浜田市:ソフト)、②浜田駅前銀天街協同組合(浜田市:ソフト&ハード)、③協同組合グリーンモール(江津市:ソフト&ハード)、④大田町本通り商店会(大田市:ハード)、⑤祇園町商工会(広島市:ソフト)。このうち、④は既に4月にソフト事業申請済の団体で、大田市中心市街地の抱える一大問題である3年前に破綻した共同店舗「さんのあ」の危険建物撤去と再生計画という数億円規模の大掛かりなハード事業での申請エントリーとなりましたが、そのまま放置せざるを得なかったであろう街の大きな課題解決にお役立ちする機会に恵まれたことは有意義でした。こうしたケースは、全国的に昨今進みつつある大型店競争の行き着く先を象徴する先行例として受け止めるべきと警鐘を鳴らしたい。

2014年4~5月 商店街補助事業3件申請

 4月に任命された「商店街よろず相談アドバイザー」業務で、受け持ち担当地区の山陰島根県西部(浜田市・江津市・大田市)を奔走。本事業の最大ミッションである補助事業(まちづくり補助金[ハード]、にぎわい補助金[ソフト])の申請支援を行いました。
 先月は所謂第2次先行締切期限の4月30日をターゲットに以下3市3商店街のにぎわい補助申請のサポートを完了。①浜田紺屋町商店街(新がんばる商店街77選にて全国紹介された有名商店街)、②江津万葉の里商店会(今年中の認定を目指す江津市中心市街地活性化計画の有力民間主体の一翼)、③大田町本通り商店会(締切1週間前に着手しながら爆発的なパワーを結集して超短期間で申請完結)、の3箇所ともに全国的に疲弊が進む商店街とは対極のヤル気に満ち溢れたメンバーが前向きな姿勢で参集されており、久し振りに「商店街まだまだ捨てたもんじゃないぞ!」との意を強めることが出来ました。

2014年3月 経営革新認定

 今月は中小企業庁「ミラサポ事業」の無料派遣制度(最大3回)を利用頂いた「有限会社因島中央青果 村上八重松商店」の認定取得に係る支援事例を紹介します。公開情報は3月の中小企業経営革新計画認定企業(広島県庁経営革新課HP)参照の通りです。当社は昭和2年創業の因島最古の老舗卸売業者ですが、しまなみ海道(本四架橋)の開通以来、人口減少スプロール現象や島外大手資本小売業者の進出等による取引先の疲弊等から経営面で大きな課題を抱えておられました。本経営革新では、①自ら農業生産(川上)から直販(川下)までコーディネート役として係る地域農業の6次産業化支援、②空き倉庫を改修して人気のサイクリスト観光客向けの休憩・宿泊・交流施設を整備するなど、事業環境の変化を逆手に取った成長戦略を樹立されました。因島地域全体の元気発信リーダー会社としての今後のご活躍をお祈りしています。

2014年2月 経営革新認定

先月に引き続き2月の中小企業経営革新計画認定企業(広島県庁 経営革新課 公表分)をお知らせします。当事務所は今月も「ウエスト砿産株式会社」の認定取得に係る支援を行いました。申請社は墓石等石材の輸入卸売業者ですが、最終生活者の尊厳を意識した斬新な永代供養サービス(単祀型×集合墓)を開発されました。高齢化時代を迎えた私たち人間(ペットサービスも付加)の死生観に新たな視座を与えるニュービジネスとして発展されることを期待しています。

2014年1月 経営革新認定

広島県庁 経営革新課から公表された1月の中小企業経営革新計画認定企業です。当事務所は今月「Dクリーナー社(※仮称)」認定取得の支援を行いました。なお、同社ビジネスモデル秘匿の必要性に鑑み、県庁HP上での社名・内容の公表を控えております。ご関心のお有りの方は「お問い合わせ」フォームにてお尋ねください。当方判断にて差し支えない範囲で回答させて頂きます。

1周忌法要にて若き日…半生を想う

父が去年7月に、母が今年1月に逝って、今日は二人の一周忌法要に田舎へ帰省して来ました。
帰り道に母校の向原高校とJR向原駅付近を俯瞰する高台に登り、⚡夕立前の田園風景を?撮影してみました。
最近、この母校は入学者が少なく、学年生徒が50~60名程度(全校170名)で廃校の危機にあると聞いています。その背景には、田舎の二流校的な意識が親世代も子世代にも浸透していて、地元校を見限っているらしいのです。私は思うに…田舎の人間が自ら地元の田舎を諦めているから田舎は益々衰退していく。最近、都会で現役時代を過ごして、リタイア後に田舎に戻るシニア世代の活躍は耳にしますが、問題は田舎に暮らすファミリー世代の若者層‼夢と反骨精神のある大人の活躍を願いたいものです。
当時、私立の進学校にも一応合格してましたが、授業料も高いし、何より広島市内に通うとしたらJR乗車時間だけで片道1時間半なので…と広島の学校への進学を勧める親に遠慮して(実は学校事務の仕事をしていた父が病弱で長期欠勤していたことを子供ながらに斟酌…)、一番近い地元のこの公立高校に通学を決めたのは自分自身。ただ、入ってしまえば普通の田舎校のこと。周りも含めて3年間あんまり勉強するでもなく、部活もそれほど強豪という訳でもなく、何となく楽な方に流された高校生活のツケで大学に入るのに2浪(こんな田舎に篭って宅浪)した。
そんなことを考えながら眺めていると、時が一瞬止まった感じでした。ほどなく夕立⚡が降って来たので山を降りましたが、その後の人生を振り返るにつけ…轢かれたレールがなかった分、人一倍苦労も回り道もして独力で切り開かざるを得なかっただけに、逆に濃い半生を経験させて頂いて悔いはないなぁ…と思える自分を確認できたかな。
とりわけ、大学へ入るまで勉強せず苦労した分、社会に出てからも勉強しなければ駄目という変な自覚が、今の中小企業診断士という稼業の糧になっていることを思うに、むしろ感謝すべき青春期でした。
但し、天の邪鬼体質が身に付いたせいで、大組織に馴染めず若くして折角入った地元の銀行を退職するという無茶もしましたが…。

1W全業種マラソン(思い出の尾道で完結)

本日、尾道の飲食・サービス業への訪問指導。これで今週は、(火)卸・小売業、(水)製造業、(木)建設業と続いて、大分類上では4日で全ての業種を横断しました。
また、4日間の山籠り後この4日真面目に仕事したので、自分の主義であるOn・Off50%を表面的には達成したことになります。
ただ、出張仕事が続いたため、計画作成等の事務作業の進捗ゼロ=今週末は仕事漬けでバランスを崩すこと必至…暫く辛い日々が続きそうです!Σ(×_×;)!
さて、今日の昼食ですが、暖かかったので【尾道拉麺紀行】を休んで、海岸通りのお寿司屋さんに入りました。写真は限定20食のランチプレート(800円)と窓越しの尾道水道。そして雁木越しの渡船、千光寺からツツジ(サツキ?)越しの尾道大橋など数カットです。
尾道は疲れた者を癒してくれる優しい街です。
そろそろ帰広の途につきますか…

15年振りに創業塾生が相談来所

5日間の山籠りから社場に復帰の初日、午後の広島市定例相談は???満員御礼(全コマ予約で余裕無し)⁉
ホンネ(*_*)を言うと…多少お疲れ気味です(^_^;)))
でも、何年振りかの嬉しい再会も(^_^)
15年前の創業?塾とフォローアップ指導で2軒の蕎麦屋さんを出された女性(当時独身)が、その後のご結婚・出産を経て県外から帰って来られ、ご家族と共に更なるステップアップの相談に‥と三度目のご指名でお越しになりました。

1,000kmのロード週間

今週はロード週間‥毎日朝早く出発して約1,000㎞を?走行予定です。
昨日は島根往復‥県境付近はすっかりセピア色の晩秋の佇まい。
今日は上根峠を上がって安芸高田市に入ると真っ白い濃霧の別世界…10時過ぎに郡山城公園内をプチ散策していると、次第に霧が上がってきて‥勢溜の壇(本丸㊦)から俯瞰した吉田盆地、毛利元就墓所付近の公園内の紅葉?はまだ鮮やかな彩りを見せてくれました。
明日休日を挟んで週後半は、瀬戸内海沿岸を備後通いなので、まだまだ紅葉?ドライブが楽しめそうです(^-^)v