【経営のプチ勘所vol.8 松竹梅】
週末の在野リハビリ期間を経て、本日からお仕事フル稼働です。そこで1ヶ月近くお休みしてきた経営ネタを復活します。
北風が爽やかに吹き渡る9月上旬並みの天気の早朝、県北へと車を走らせました。
写真は、①快晴の新庄橋付近の太田川放水路、②上根峠を上りきった分水嶺のまち八千代町では秋らしく天高い雲と里山を包み込む靄or霧(江の川水系)が発生、③更に土師ダム近くまで行った国道脇の専念寺を通り掛かると百日紅の真っ赤な花が見事だったので車を停めさせてもらって朝の掃き掃除をされていた住職と暫し会話…お盆休みの前頃が満開だったと伺いました。と言ってもこのお寺の名前は知らなかった訳で、訪ねて初めて知り得たのが“専念”寺、恐らく“専ら念じる”という意味でしょうが、一生懸命生きる‼とか…何か有り難い教えを頂いたようで因果な感じを受けました。
いずれにせよ…こんな具合に私は出張時に「旅を楽しむ如くに移動する」というスタンスを独立開業以来実践していて、例えばお城があれば登城するし、由緒ある神社仏閣があれば訪ねてお参りする、果ては名山が近くにあれば当然…前後の日程の都合をつけて必ず登る訳です。
さて、テーマの「松竹梅」は今朝、車内で聞きながら移動中にFMラジオ放送(中西哲生の朝の経済サプリ)で取り上げられていたもの。意味は飲食店を利用する顧客心理として、真ん中の「竹」を選びがちなので、お店はここに原価率の低い=利益率の高いメニューをぶつける…云々のお話。実は私、学生時代に青山一丁目のWedge-woodTeaサロンで厨房バイトに入っていた経験から、一見の店ではお店が嫌がる高原価のメニューを注文する少し意地悪な(=天の邪鬼な)ゲームを時々やってます(同店の飲料ではココアでした)。
他に飲食関連で有名な小ネタとしては「駅前の自転車かごの原理」などもありまして、これは別名「行列のできるラーメン屋の原理」と言い換えればおわかりの逸話でしょう。
私も中小企業診断士の実務補習指導をしてますが、この辺りのネタは資格試験合格者は知り及ぶ知識ではないので、日頃、何をしている時も好奇心を持って行動するように若手診断士に指導(口酸っぱく忠告)させて頂いております。
これは勘違い診断士を輩出して不幸な人生を歩んでほしくないという私なりの親心。我々、中小企業診断士は資格を取ったら“先生”と呼ばれる存在ですが、この世界も実際は飯の食える人、食えない人が厳然として色分けされます。こうした好奇心や不断の勉強、自分磨きを怠らない姿勢がないと、折角しんどい思いをして取った国家資格も、その人の人生をプラスに働かせることは出来ない(=逆に不幸にもする)ようです。