2月26日(月)に日本政策金融公庫広島支店が全国に先駆けて組織化し注目を集めている「第2回再生支援ネットワーク会議」が開催されました。
再生支援ネットワークとは企業の“再生支援を通じて地域への貢献度を高める”をテーマとして平成29年8月に設立され、①金融機関と専門家との連携強化、②公庫との連携強化、③経営改善センターの積極利用の3つの目的を共有する広島地域の官民横断的な連携組織です(第1回Kickoff会議H29年8月25日開催)。
具体的な支援対象・内容は、早期再生が可能なリスケなどの状況にある企業に対して金融支援を実施するというもので、通常は債務超過等の業績不振に陥っている場合は前向きな融資増額対応は基本的に無理なところ、本スキームでは確りした再生事業計画の裏付けのもと“真水”分を含めた資金支援の道が開かれます。
今回の第2回会議では設立後半年を経過しての以下3つの融資事例が紹介され、当事務所「経営考房」が関与させて頂いた融資事例(事例2)の発表依頼に応じご報告させて頂きました。金融格付けが低位にある当該企業に対する融資として3つの事例の中では最も大きな案件を担当しましたが、①融資金利が▲0.5~1%低下&②融資増額という結果にお客様から望外の喜びのお言葉を頂戴したことが私にとって何よりも嬉しいことでした。
《融資事例1》コンサル(ビズサポート)⇒金融機関(地銀)へ持込:売上2.6百万円(債務超過▲5.7百万円)の零細経営コンサルタント融資…真水0.8百万円を含む3百万円
《融資事例2》金融機関(広島県信用組合)⇒コンサル(経営考房)へ持込:売上56百万円(債務超過▲6~50百万円)の中堅スポーツジム融資…真水7百万円を含む15百万円
《融資事例3》金融機関(広島信用金庫)⇒公庫へ持込:売上31百万円(債務超過▲21百万円)の吹付塗装業向け融資…真水1.4百万円を含む2.5百万円